介護業界へ挑戦、証写真開業

こんにちは証写真村上です。

前回の記事からの続きになります。
まだ【カメラマンになるまで~辞めるまで】を読んでいない方は
そちらを読んでいただいてから、この記事をご覧いただくと幸いです。

堤写真館を辞めてからのプランは描いていませんでした。
衝動的に辞めてしまった部分もあったためノープラン。

熊本地震の被災で会社が休業になっていましたし
失業手当がすぐもらえる状況でしたのでしばらくは生活ができました。

しかしその当時の状況は最悪でした。
本来は5月に結納を控えていたんです。
仕事も辞めてしまい、被災していたのもあって延期に。

そんな状況の中就活をすることに。
カメラマンという職業はお客様のハレの日を撮影することが多く、
休みが平日しか取りづらい職業でした。
少なくとも堤写真館ではそうでした。

なのでこれから結婚をするにあたって、家族との時間を大切にしたいと
いう想いが大きかったです。
そして現在の妻が福祉系の仕事をしていて、その周りにも福祉系の仕事を
している人が大勢いました。
そこで福祉系にシフトチェンジすることに決心。

介護士なら資格が無くてもすぐに探すことはできました。
ですが、失業手当がとりあえず受け取れたのですぐ就活はせず
初任者研修の資格を取りに三幸福祉カレッジという所に通うことにします。

初任者研修は以前でいうヘルパー3級的な位置付けの資格です。
その上が実務者研修という資格。
その上に国家資格である介護福祉士があるような感じです。

初任者研修を2カ月ほどかけて取得し、未経験でも応募可能な施設に就職しました。
それが有限会社トータルライフケア みやび苑でした。
介護業界は皆さんご存知とは思いますが、人手不足で求人はすごく多いです。

介護と一言で言っても病院勤務もあれば、特養・老健のような公的機関、
有料老人ホーム・小規模多機能・グループホームのような民間施設もあります。

私は民間施設の有料老人ホームを選びました。
理由は病院だと介護士は肩身が狭くいじめがあったりする。(もちろん場所に寄ります。)
公的機関だと数をこなす必要があり大変。
(言葉が乱暴ですが一日に40人お風呂を入れなくてはいけなかったりします。)
有料老人ホームが楽とは言いませんが、給料は少し安くても長く続きやすそうだったので選びました。

別業界から来た私には物凄く勉強になることばかりでした。
ですが介護のことについては別記事にしたいと思いますのでここでは一気に話を進めます。

私が入職した当時からいらっしゃったAさんという入居者様がいらっしゃいました。
その方との関わりが私の介護士としての在り方、カメラマンとしての必要性を感じました。

施設では年間通していろいろな行事を行います。
誕生日会・お花見・花火大会の花火観賞・敬老会・保育園児との交流・クリスマス会など
そんな行事の時には記録係として職員がコンパクトデジカメで写真を撮ります。
撮った写真を使って誕生日会にお渡しする色紙を作ります。

そのAさんが私が入って2年程してから亡くなられました。
部屋に飾ってあった誕生日にお渡しした色紙をご家族がご覧になって言われたんです。
「この写真を遺影写真に使いたいです。」と。

残念ながら私が撮った写真ではありませんでした。
ご家族がそうおっしゃったのには理由がありました。
それは最近写真を撮っていない事。

そして気づきました。
年祝いなどで撮るタイミングはAさんに限らず数多くあると思います。
ですが、きちんと写真に残すための撮影をされる方は居ないんです。

写真館に行くとなると、車いすや歩行器での移動をされる方の場合
介護タクシーを手配する必要があります。
また、お風呂(身体介護サービス)・薬(身体介護サービス)
部屋掃除(生活介護サービス)などお出かけをするには、
介護サービスをその日の一部を変更しなくてはいけません。

それに加えて認知症や、身体障害などでスタジオに行けたとしても
難しいかもしれません。

そういうことをしてまで写真を撮りに行くことってなかなか思いつきませんよね。
というよりも、できないと思っているご家族もいらっしゃると思います。

Aさんのご家族から遺影写真について言われた時に初めて気づきました。

そこで施設に出張撮影のできるカメラマンになったらどうだろうか。
行事の時もそうですが、記念写真を撮る機会はたくさんあります。
しかも私は介護士としての経験もあります。

ですが、まだ実績として証明できる物が弱すぎます。
そうそれが資格でした。
ここで国家資格を取ろう!!と思ったんです。

介護士として3年以上(1095日以上)の実務実績と、実務者研修を取得していれば
介護福祉士の国家資格受験ができます。
私が最短で受験できるのは2020年1月 合格発表は3月

私は介護福祉士を取るために実務者研修を取り、勉強しました。
1発で受かってやると意気込んでいました。

そんな時に電話がなりました。
前働いていたワークの現在の社長からでした。

内容は『私が居た時代の主任(部署のトップ)が辞めるので部が回らなくなる。
一作業員ではなく、部を改革して欲しい。戻ってきてほしい』というものでした。

これが私が開業するにあたり転機となりました。
戻るに当たり、私の条件を受け入れてくれれば戻る。と回答し、お互い合意しました。
それが11月末の出来事です。

12月に施設長に辞める話をし、1月に退職届提出。

しかしまだこの時点では介護福祉士になっていません。
過去問を3年分2回ほど解いて、参考書を読みました。

2022年1月に受験
2022年3月17日証写真開業
2022年3月末退社
2022年4月からワークにて再入社

ワークの社長から電話もらって直接お話をした時に私が考えているプランの道筋が見えたました。
条件をのんでもらえたら(条件をのまずに私を頼らないで会社が残る道はないと私は踏んでいました)、正社員として生活費は安定的に得られ、正社員なので社会的にも守られ、少しずつ事業を安定させることが出来ると思ったんです。

それが2022年9月10日現在事業を安定させるための、
作業としてこうしてホームページを作ったり、
ブログで私の成り立ちを書いている感じです。

よく聞かれるですよね、なぜカメラマン?とか、
働きながらカメラマン?しかも介護士カメラマン?って。
その質問に対して口頭で答えますけど、
詳しくはこのブログを読んでもらいたいなと
思って文章は下手くそですが、ブログにしています。

私という人間を知ってもらって、この人に写真を撮ってもらいたい
そう思ってもらえたらいいなと思います。

長々と読んでいただきたいありがとうございました。

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